SNSで知り合ったタクヤ、ミキ、トージは、初めて顔を合わせ、一軒家で一夜を共に過ごす。
それぞれ元教師、元ガールズバー勤務、フリーターと異なる人生を歩んできた三人は、
ホームセンターで買い物をし、部屋を飾り付け、食卓を囲み、
まるで昔からの友人のように他愛もない会話を重ねていく。
楽しい時間の中で、三人は少しずつ過去を語り始める。
教師として挫折し居場所を失ったタクヤ、職場で「透明人間」のように扱われたミキ、
そして「もう全部なくした」と静かに打ち明けるトージ。
それぞれが抱える孤独や喪失感を受け止め合いながら、三人は世界中を旅する夢や他愛ない未来を語り合い、
かけがえのない時間を過ごしていく。
やがて夜は更け、三人は「おやすみ」と言葉を交わし眠りにつく。
数日後、ホームセンターでは店員たちが変わらぬ日常を送る一方、
一軒家にはあの夜のまま静まり返った三人の姿が残されている。
彼らが過ごした一夜は、人生の終わりを決めた者たちが初めて本当の居場所を見つけた、
最初で最後のかけがえのない時間だった。
【本人コメント】
映画で描かれる姿の奥にある、トージの生き様まで表現できるよう深く役と向き合い、大切に演じきりたいです。そしてこの作品を観終えたあと心に残る「気づき」や「問い」を、皆さまそれぞれに感じていただけたら嬉しいです。